■実戦に登場することなくプロトタイプとしてその数奇な運命を背負った「1900 C52」・・・カロッツェリア・ツゥーリングのスーパーレッジェッラ工法を用いて造られたシャシーを持つ、通称・ディスコボランテ2000。国内の某ショップで丁寧な(レストアとも取れる)メンテナンス受けて、2004年10月の
「La Festa Mille Miglia」に参加し、女神子ミーティングやピアチェーレ・ジュリエッタおいては、ゲリラ的なゲスト参加を行い日本中の話題さらっていったことは、皆さんの記憶にまだ新しいかと思われます。その後、海外のコンクールでもその元気な姿を披露し、いまだその健在ぶりは世界中のアルファロメオ・コレクターのマストアイテムとして高い評価を受けています。ビッシオーネさんが主催する
「Cafe de Giulia 2005」においては、カーグラフィックNo.529に掲載された大内誠先生が描くディスコボランテの透視図を目の当たりにしたときは、その精密な書き込みに感動したとともに、オラッツィオ・サッタ・プリーガに敬愛の念を抱いたことを思い出しました(^^♪。
さて、長々と前置きを並べてきましたが、なぜ、いまディスコボランテなのかというと、
ロックセンターさんがディスコボランテがネット上で販売告知されているという記事を見たからに過ぎません。その見つけたサイトは
「ebay」でアメリカ・ニューヨークのオンライン・マーケティングの
Conducive Corporation社が運営しています。まさにディスコボランテですが、幻の12号車が掲載されているのに2度びっくりです!シリアルNo.AR13620012と表記されており、女性ユーザーが出品者となっています。確かに12号車(1362/00012)はオープンモデルなので合ってはいるんですが、うわさに聞いている6気筒ユニットではありません。写真はどう見ても4気筒ユニット・・・? ただし、存在していたという表現でしか私も認識していないので真実は藪の中か。一応、英訳ソフトで販売サイトの文面を訳してみると「我々はその信憑性をあなたに任せます」なんて書いています(ますます怪しく感じます)。いずれにせよ、ディスコボランテの日本語版書籍でもあればわかるのでしょうが...残念です。
なお、表記価格はUSドルで$65,500也!現在のレート117円(2006年4月現在)で日本円に換算すると760万円。これくらいのヒストリックカーがこの価格で買えるというのはバーゲンであることは間違いない事実です。さぁ、あなたはどう判断しますか?これを買ってペブルビーチに参加するか、日本中のイベントに引っ張りだこになってヒーローとなるか?車体をばらして見たら、謎のシリアルナンバーが出てきてしまい、更なる困惑に陥るか・・・いくらでも楽しむ方法はありそうです(笑)。
▲画像は2004年の
「La Festa Mille Miglia」に参加した1900 C52
です。